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静寂なる気配の美学を求めて◆京都(後編)

 2012-04-29
角1  角2  角3

さて、京都の後編。
旅の地を想い計画を立てている時、必ずかつて聴いた曲(歌)というものが、
どこからともなく沸き上がってくる。

ご当地ソングというわけでもないのだけど、これがけっこう旅の重要なファクターになる事が多い。

まだ見ぬ土地のイメージが、その曲を通して仄かに浮かび上がり、
甘酸っぱい期待と郷愁を感じる時、あ~、旅を計画するのって楽しいなぁと思う。(^◇^)


今回浮かび上がったのは、1966年にリリースされた、「女ひとり」。作詞は永六輔だ。
どこかで聴いた事がある人は多いと思う。とてもいい曲だ^^

(1) 京都 大原 三千院  恋に疲れた 女が一人
  結城(ユウキ)に塩瀬の 素描の帯が  池の水面に 揺れていた
  京都 大原 三千院  恋に疲れた 女が一人

(2) 京都 栂尾(トガノオ) 高山寺  恋に疲れた 女が一人
  大島紬(ツムギ)に つづれの帯が  影を落とした 石畳
  京都 栂尾 高山寺  恋に疲れた 女が一人

(3) 京都 嵐山(ランザン) 大覚寺  恋に疲れた 女が一人
  塩沢がすりに 名古屋帯  耳を澄ませば 滝の音
  京都 嵐山 大覚寺  恋に疲れた 女が一人


行く前はなんとなく口ずさんでいたのだけど、(1)の2小節目まで。実はそこまでしか知らなかった。。
戻ってから気になって調べてみて、
初めて、『あ~、こういう歌詞だったんだ。高山寺と大覚寺もあったんだ~』と。(笑)

でもこれはやはり、「大原 三千院」の語呂と響きが抜群にいいよね^^
それと、「恋に疲れた 女が一人」というフレーズも。
もうこれだけで、
京都の「仄かに憂いを伴なった旅の詩情」が浮かんでくる♪


それで、哲学の道ともう一つ絶対に行きたかったのが、この三千院だった。
京都駅からはバスで1時間もかかる、かなり奥まった郊外というのにもそそられた。

で、実際に行ってみて、、ん~、まずまずかな^^
大型バスで乗り付ける団体客がいないだけでも、何かホッとする風情もあるし、
寺そのものもゆったりとしていて、素朴で好感を持った。

今回はそんな気分を中心に、京都の「気配」のようなものを表現できればと。☆[゜ー^]  


01

三千院の有名な「わらべ地蔵」。
表情が豊かで、思わず笑みがこぼれてしまう^^


02

静かに、そっと静かに。。


03

窓越しに見る風景が好きだ。
それは、自分の肉眼で自由に構図を切り取れるから。


04

時間すら切り取られている気がする・・・。


05

これは嵐山の竹林の道。
ここも不思議な静寂が迫ってきて、とても良かった♪


06

異次元への空間散歩。


07

銀閣寺の庭での、水の落ちる様。
この一角の落ち着いたムードはいい。やはり「苔と水」は必要だ。

それをただ見つめ、水の落ちる音を聞いているだけでも、
深い過去にまで遡れるような気がしてくる・・・。



08

無我の境地。


09

風鈴も春なのに、京都では全く違和感なく、
爽やかな音を奏でる。*:..。♦♫⁺♦*゚¨゚・*:..。


10

眼で見える、音のカタチ。


11

南禅寺の三門にて。
和服がごく普通に日常にある風景って、いいよねぇ^^


12

別界への入口。


13

桂川の夕暮。
大きな街のすぐ近くに、これだけの自然が残る川が流れている。。
いい街には、いい川がある。☆彡


14

まるで、日本画のように。


15

こういう小路を、ただぶらぶらと歩くのがいい。
それも、夕暮から夜にかけて。

そして、この時間帯では、不思議な発見をし、ハッとする時がある!(@_@;)


16

「生き物」のように浮かび上がる光景。

◇ ◇ ◇

さあ、次回のこのエリアの旅が、今から楽しみだ^^
ここは何だかんだ言っても、僕の好きな「小京都」の本家本元。
やはり、「日本の町と歴史の美」が集積しているからなぁ。。

ガイドブックに載っていない、自分だけの「京都という異界」を求めて。☆[゜ー^]
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桜の散りギワの美学を求めて◆京都(前編)

 2012-04-25
角1  角2  角3

さて、行ってきました、京都へ。
前回でも書いたけど、ここへ行くのは中学の修学旅行以来。
だからキチンとした「旅」としては初めてと言っていい。

旅を人生の中心に置いている僕(笑)にしては、意外と思われるかもしれないけど・・・。
ただ、それほど大きな理由はない。
しいて言うなら、『京都とハワイは似ている』かな、と^^
どちらも観光地としては、誰もが知ってる超メジャー。
もう散々情報も溢れ、人も多いし、わざわざ自分が行かなくてもねぇ。(^_^;) 
「マイナー志向で、新しいモノの発掘好き」としては、ちょっと・・・という感じだった。

でも、分かっている。この2つの本来の良さは^^
観光客でゴミゴミしているのは、ほんの一部だけ。
巨大だけど、奥が深くて独自の文化が魅力的。
ちょっと入り込めば静けさもあり、住民がその土地を愛している気配も感じられる。
そして、自分なりの楽しみ方ができそうな懐の深さも、この両者はそっくりだ。


で、実際に見てどうだったかと言うと、
もちろん、まだまだ全然深い部分は語れない。
駆け足でほんの表面の一部を撫でさすったぐらいの行程だったので。。
でも次回は、「自分なりのオリジナルな京都」っていうのを模索できるのではないかなと♪

そう!「次回」が視野に入ったという事は、
やはり『日本の町文化の一つの極み』って思った事が全てかな。
あくまで「ほんの一つの」だけどねっ☆[゜ー^]

5日間の旅の行程をざっと言うと、、

1日目・・・出足が遅れ、スタートしたのが午後2時過ぎ。まずは押さえで清水寺やその界隈を見て、
      円山公園の夕暮でフィニッシュ。
2日目・・・この日はレンタサイクル・フル稼働。駅近くのホテルから高瀬川沿いをずっと北上し、
      木屋町や先斗町、祇園界隈を散策し、哲学の道を往復。
      銀閣寺、南禅寺を見、二年坂、石堀小路で夜を迎え、ラストは高台寺のライトアップを。
3日目・・・この日もレンタサイクル・フル稼働。桂川沿いに嵐山まで行き、渡月橋、竹林の道を歩き、
      天竜寺でたっぷりと過ごす。帰りも桂川の土手を走り、夕暮を堪能。
4日目・・・朝からBUSで大原へ。三千院とその周辺をたっぷりと見、音無の滝にも行き、
      田園風景の中で夕暮を迎え、その後ゆっくりとユーターン。
5日目・・・朝から雨だったので、新しくオープンした京都水族館へ。
      仕事の関係もあり、午後には東京に向かう。        

といったトコロ。実質3日半。・・・思っていたとおりだ。


ここは有名でなく、人があまり来ない、
小さくてもムードのある、自分なりの「好みの寺や小道や店を探す」のが面白そうだなと♪

そして、京焼や京の織物を愛で、京菓子や京料理に舌鼓を打つ事も。☆[゜ー^]

今回はまだまだそれ以前の、浅く駆け足の行程だったけど、
自分なりに京都で感じ、シャッターを押した写真を掲載してみよう。

写真は単体よりも、2枚以上で組み合わせる方が断然面白い!
ステレオ効果としてのイメージの広がりと、和音の共鳴と、物語性が生まれる。

そこで今回は、2枚の写真(中・大)の1セットで表現してみよう。
8セットの16枚。それぞれ注釈と感覚的な言葉を添えて。☆彡

やや多いので、前編と後編の2回に分けてみる。


01

哲学の道、、ここへは真っ先に来たいと思っていた。
かつて、西田幾太郎ら哲学者がよく歩いていたという。。
で、今は完全に人気の観光小道になってしまっているが、その面影は残っている。
堀川や草木のムード、道沿いの店も洒落ていて控えめで、とても好感を持った。

早朝だったら人も少なく、充分思索も楽しめそうだ。次回は必ず。(´_ゝ`)y-~~~ 


02

花びらの和音。


03

今回は桜のタイミングがドンピシャだった。東京よりは一週間は遅れているだろう。
まさに期待していた桜の舞い散る中を、そぞろ歩く事ができた。そして花びらの絨毯(じゅうたん)も。

あ~、やっぱり「桜旅」は必要だ!
外国人旅行者が目を皿のようにして見入ってる光景を眺めるのも、日本人として妙に嬉しい♪
そう、これだよ!これが日本の美だよ!、と。(^◇^)


04

池にも桜は咲く。


05

ここから4枚が嵐山の天竜寺の庭。もう、ちょっとした植物園の様相だ。
天気にも恵まれ、「花開く春」を思う存分全身で受け止める事ができた。

光があれば影もある。その陰影は深く濃く、そしてはかなく。。



06

百花繚乱、花の舞い。


07

この寺で特筆すべきは、ミツバツツジが見事な事だ。
それにシャクヤクも加わり、「春」そのものに陶酔していった・・・。


08

気配の宴。


09

とてもチャーミングな外国人女性を見かけた。
この桜を見て何を思うのかなっ^^


10

絶妙なるバランス。


11

京の寺は苔(こけ)がいい。
手入れは大変だろうが、湿度の高い日本ならではの趣がある。


12

内照的な陰影。


13

やはり枝垂れ桜には魅せられる。
そして夕暮とのピンクの共演は、僕が抱える桜の大きなテーマだ。


14

空(くう)の彫刻。


15

そしてその夜、高台寺のライトアップも堪能した。
雅(みやび)な意匠の中に・・・。


16

陸にも深海はある。


◇ ◇ ◇

京都、、次はモミジの頃と、雪の降る中に来てみたい。

もしかしたら四季のある国では、一年を通して見ていかないと、
その土地の本当の本質は、やはり見えてこないのかもしれない。。
一日を通して、光の移り変わりや様々な現象を味方に付けないと、
「真の絶景」が見えてこないのと同じように・・・。


後編は、「音」や「気配」をテーマにUPしてみるつもりだ。
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6年間で僕が見た国内の絶景■ベスト10の発表!

 2012-04-13
角1 角2 角3

巷では桜だ。3日前、風のない穏やかな日だったので、すぐ近くの小石川植物園に。
桜は絶対に散り際がいい。
ハラハラと花びらの舞う中、時が止まったかのような風情に、ただただ見とれていた・・・。


さて、この3月を節目に、mixiのフォト日記は、このブログに移行した。
思えば、デジタルカメラの時代になってから、ホント気軽に写真を撮れるようになった。
そしてmixiの登場。この6年の間、ほとんど振り返ることなく旅をし、日記をUPしてきた。

で、そろそろ丁度いい節目なので、完全移行というより、
この場でも、「mixi日記・6年間の旅記録・ベスト10」として、
しばらくは振り返ってみる場も創ろうかと思う。
カチャカチャと、目まぐるしく流れ移ろう忙しい日常の中で、
せめてここぐらいは、ゆったりとした時の流れにしておきたいという気持ちを込めて。☆彡

それで、最初はこのテーマで。
実はmixiを始める以前は、マイサイトを運営していて、そこでフォト日記を展開していたし、
webが出てくる前のアナログの時代では、ダイビングクラブで会報誌を創り、
そこで文章を発表していたという長い歴史がある。
だからmixi以前にも、アナログカメラで写真を撮っていた、膨大な旅の記録があるのです。

そして改めて6年間のここを振り返ってみて、印象に残っている「絶景」というくくりだけでも、
けっこうボリュームがある事に、今更ながら驚いている。(@_@;)
もちろん、これ以外にも、写真に収められなかった無数のシーン、
時間の関係でまだUPしていない、沢山の旅の記録もあるのだけど・・・。

今回のポイントは、その絶景の決定的瞬間をカメラで捕らえられたものだけに絞り、
なおかつ国内のみで、インパクトの強かったものを順番にして、
遊び感覚で「ベスト10」としてみた。


並べてみると面白い!

「絶景」と呼ぶものは、いかにその一瞬のシチュエイションが重要かが分かる。
そして、早朝や夕暮れ時のドラマチックな光の効果、更に霧や雲や月の演出の重要性。。
だから故、安全でフットワーク良く、これらを最大限に味方にできる国内旅に、
最近ハマっているのかもねっ☆[゜ー^]

極端に言えば、雪の降る東京のとある景色ですら、ある意味では絶景になってしまう。
ただやはり一般的視点も取り入れて、
なかなか行けないエリア感も意識して絞り込んでみた。
10個の内、4個が北海道っていうのも僕らしい^^

もちろん、石垣島や宮古島など、南の方にも印象的なシーンは山のようにあるのだけど、
それは絶景というよりは、「心に沁みるシーン・ベスト10」として、
また別の機会にまとめてみようと思う。
「海外の絶景ベスト10」、「花のシーン・ベスト10」なども含めて。

では、10位からなので、スクロールしてお楽しみ下さい。
それと、mixiで公開したフォト日記も添えてますので、mixiをやられてる方で、
興味を持ったものがあったら、是非ジャンプして見てみて下さい♪


コピー ~ 01

第10位●島根の松江の宍道湖

シンボリックにポッカリと浮かぶ小島を背景に、早朝の月の入りが見たいと思い、計画。
そして見事に見れた瞬間!
県庁所在地の大きな街の中で、これだけのシーンが見れるここは、
日本を代表する絶景の地だと思う。街自体もゆったりとしていて、とても好感を持った。

しっとりと水に潤む街◆松江◇ 2010年04月12日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1460709039&owner_id=2559222



コピー ~ 02

第9位●白川郷の霧の朝

これは、この中では一番新しく、昨年の10月の旅だった。
一泊だけだったのに、早朝、奇蹟のように霧に包まれたのだ。
地元の人も珍しいと言うほどのシーン。今でも思い出すと鳥肌が立つ。(≧∇≦)

まるでコローの絵の中にすっぽり入ったように佇んでいた・・・。
ここの雪の季節にも一度は行ってみたい。

霧の中に浮かぶ幻の村◆白川郷 2011年11月05日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1792563370&owner_id=2559222



コピー ~ 03

第8位●四万十川の中流域

上流から下流へサイクリングで流した、極上の旅だった。
まさに日本を代表する川だ。
同じ四国の高知を流れる仁淀川が、日本一の清流として最近TVで紹介されているけど、
次は是非そこへ行きたい。

四万十1・一日で50kmを走破 2006年12月09日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=288038577&owner_id=2559222



コピー ~ 04

第7位●サロベツ原野

「原野」という言葉の響きにとても惹かれる。
花が終わった季節だったので、文字通り何もない、ほんとに何もない、まさに「荒野」だった。
『青年は荒野を目指す』、、ん?(爆)

そして「何もない」という事が、いかに素敵かと教えてくれる、日本では唯一無二の地である。

最果ての礼文・利尻・サロベツ 2006年10月07日
http://mixi.jp/view_album.pl?page=8&mode=photo&owner_id=2559222&id=800120



コピー ~ 05

第6位●大雪山


山歩きのトレッキングの途中で遭遇した、驚くべき雄大な光景! これで真夏である。
壮大な迫力とエキゾチズムから言ったら、もちろん日本一の山だろう。
そしてヒグマも出るので、間違いなく日本最大の秘境だ!☆彡

我が心の大雪山(北海道) 2006年7月11日
http://mixi.jp/view_album.pl?id=580592&owner_id=2559222



コピー ~ 06

第5位●岩手の浄土ヶ浜

ここで月の出を見たいと思い計画を立て、見事に浄土へ行けた。(笑)
この海岸線の特殊さと美しさで、日本を代表する絶景の地だと思う。

浄土ヶ浜、光の万華鏡◆陸中01 2010年10月31日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1612604896&owner_id=2559222



コピー ~ 07

第4位●北海道のトドワラ

だいぶ枯れ木が崩れ、以前ほどのシュールさがなくなってきているとは言え、
充分堪能できた。
夕暮が終わって、月が照らす中、一人でこの地をBARにした時の雄大な充実感は、
今も忘れない。・*:..。o○☆*゚¨゚゚・


トドワラという名の宇宙☆彡 2008年01月16日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=686065172&owner_id=2559222


いよいよベスト3の発表!
ここからは、どれが1位になってもおかしくない、凄まじい光景だ。


コピー ~ 08

第3位●鳥取砂丘

これはほんとに運が良かった。もの凄い強風が吹いた朝にだけ、
例の美しい風紋が現れるという。。
でないと、観光客が歩いた足跡で、グジャグジャな砂面のままだからだ。

その1泊だけのワンチャンス、まだ暗いうちから宿を出て、砂丘に向かった。
だが、風は穏やかで半場あきらめていた。。
そして、砂丘の頂上に登った瞬間、奇蹟のように強風が吹き荒れたのだ。
カメラの三脚が吹き飛んでいくほどの凄まじい風。。
そして風がおさまり、この奇蹟のような光景が現れたのだ!\(^o^)/

やっぱ、「絶景を見る」とは、「気力と体力と情熱と運」が、絶対に必要だと改めて思う。
それと「強烈な物好きさ」と。(爆)


砂と風の永遠の夢幻◆鳥取砂丘 2009年04月18日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1141635032&owner_id=2559222



コピー ~ 09

第2位●秋田の大湯沼

「脳天を打ち砕かれるほどの衝撃」、、人生の中で一番これを受けた地だ。
それも宿から散歩のように歩いて行ける距離にあるのだ。
このまま誰も知らないまま、そっとしておきたいけど、まあブログぐらいなら、ねっ♪

衝撃の幻想世界!湯沼(秋田) 2008年04月10日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=772158273&owner_id=2559222



コピー ~ 10

第1位●北海道・島牧の白糸岬から見た月の入り

真夜中に宿を出て、車を45分ほど走らせた。そして見れた奇蹟のような月のシーン。
左からやってくるのは、イカ釣り漁船だ。
水平線にくっきりと月が沈む瞬間を捉えた決定的瞬間!

はたしてこれを、このベスト10の中に入れていいものかと思ったけど、
この水平線のキワがしっかり見えるという事は、
いかにこの地の日本海の大気が澄んでいるか、様々な条件が整っているかの証明。

まず他では絶対に見れない!ジープ島でも見れない!
北海道の、有名でもなく観光地でもないこの地をベスト1にするあたりが、
反普通・反権威的で、、僕らしいでしょ。☆[゜ー^]


夏海道02▼「月の入り」の瞬間! 2008年08月22日
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=910058354&owner_id=2559222


◇ ◇ ◇

さて、桜だ。何といっても桜だ。
毎年この時期、桜を引っ掛けて、日本の古都を旅している。
昨年が金沢で、その前は、松江であったり、上田や米沢であったり。。

そしていよいよ今年は京都を旅してみる計画だ。いよいよだ・・・。
意外と思われるかもしれないけど、中学の修学旅行以来。(笑)
理由はいくつかあったけど、それは次回のブログでのお楽しみという事で♪
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シングルモルトは「島」を語る★ジープ島時間①

 2012-04-01

角1   角2   角3

「旅を書く」とは不思議なものだ。

旅の渦中で感じた事、心を揺り動かされた事のライブは、刹那刹那で完結している。
その風の触感、気温の皮膚感、太陽の位置、雲の流れ、
匂い、音、生き物達の囁き、目に写る風景や色、
そして味覚までもが瞬時にして移ろい、二度と同じ状況は訪れない。


だからこそ、旅人として心を開放し、彷徨するという事は、
それだけでいとおしい程貴重な時間を送れる。
なぜなら、見知らぬ時空の中に身を置き、様々な事を味わい、考え、想う事ができるからだ。


そして「日常」に舞い戻り、旅の刹那を少しの間振り返る時、
まるで樽の中で熟成された原酒のように、しだいしだいに発酵されていくのが感じ取れる。 

それを何か記録として残しておきたい。自分の為でもあり、誰かに伝えたいという両面から・・・。
それが「旅を書く」という事の本質なのではないだろうか。

人は誰でもその樽を持っているものだ。
普段は密閉されているが、ひとたび蓋を開け、言葉というヒシャクですくった時に、
程良く熟成されているのが分かる。


ただ余り時間が経ち過ぎ密閉したままだと、角が取れ過ぎ、
ただの思い出となり、「忘却の彼方」のまろやかさになり過ぎる。
かといってすぐに蓋をあけると、若々しすぎて、
いささかトゲトゲとした概念や触感が言葉になって出てきやすい。
(それも悪くはないのだが・・・)  


これまで様々な旅をし、その原酒は、しっかり樽の中で寝かせてはいる。
いくばくかの言葉の断片や写真と供に。
だから「旅を書く」とは、オリジナルの酒造行程に近い。

今後、このブログを通して、その樽の中から言葉や写真いう「ヒシャク」で、
少しずつ旅の原酒をすくっていこうと思う。
そうする事で、ほんのわずかだけども、
程良く発酵されたエキスを少しだけ口に含む事ができるかもしれない。


◇ ◇ ◇

さて、いよいよ「★ジープ島時間シリーズ」のスタートだ。

旅ライブの珠玉の刹那が終わってしまえば、
『過ぎ去った旅に古いも新しいもない』が、僕の持論。
かつて行った旅もいいし、つい先日行った直近の旅もいい。


この島が開島し、プロデュースを始めて15年が経つ。
更に、この島のあるトラック諸島に通うようになって、トータルで27年。
ほぼ人生の半分をこの海域と関わってきた事になる。
それだけに、多くの言葉と写真の断片が、エキスとして樽の中に眠っている。
また、今後も少しずつ増えていくだろう。だから、たまに取り出してみる事も必要だ。


今後は、ジープ島に関しては、3つの軸で展開していこうと思う。
①6年物までぐらいの、比較的新しいエキスのシリーズ(★ジープ島時間)
②それより古い7年~15年物ぐらいの充分寝かした、プレミアムのようなシリーズ(★ジープ島物語)
③帰ってきたばかりの、「今」の情報をも携えた直近のシリーズ(★ジープ島から戻って)


今回は、6年前位の訪島時に書いた、記録の断片をすくい取ってみた。

──────────────────────────────────────────────────────
カリラだった。まぎれもなく、この島ではカリラだった・・・。

1 

フクイクたる麦の香りの奥に、不思議な郷愁を感じさせる強いピート臭。
常に潮風にさらされる中で蒸留されるアイラ地方のシングルモルトにしかない、
この豊潤な潮の香りのするケムリ臭さ。

まさかここまで・・・、ここまでこの島にピッタリ合うとは・・・。 

2 

実は今回、何本かのシングルモルトを持参したり、友人に頼んで持ってきてもらったのだ。
東京の夜、そして旅に出た時は、このモルトの銘柄を変えてキュッとやる事が多い。
これもいいけど、んー、これもいけるよね。これまではそんな程度の感覚だった。


その延長で何の気なしに、ジープで「利き酒」のように飲み比べてみようと思いついた。
まずはアイラ地方代表で、カリラ12年。
(アイラの中では、ラガブーリン、アードベック、ラフロイグ、ボラモアと何本も飲み比べた末、
私的には一番好きなアイラモルト。澄みきっていて、しかも高貴で奥深い)


そしてモルトの基本:ハイランド地方から、マイフェバリットのクライヌリッシュを筆頭に、
クラガンモア、グレンファークラス、ハイランドパークと。スペイサイドからは、もちろんマッカラン。


それ以外にも、ジンやラムなどのスピリッツ系もジープに合うので数本。
パーティ用にワインとシャンパン。
他のゲストの人達が持ってきたものを加えると、実に24本がテーブルの上に並んだ。
さながら、これはもう立派なBARだ。

3

なんたってここにはマスターなんてものはいず、好き勝手に飲める。
しかも終電を気にせずエンドレスで。

更に、シングルだぁ、ダブルだぁとチマチマやるのではなく、ド~ンとボトルごとだ。
潮風に吹かれながら、周りは360度の美しい海。
そして形のいい椰子の木。軽やかに短パンとTシャツで、足元はゴムぞうり・・・。
波の音をBGMに、気が向いたらCDで好きな曲をそこにかぶせてみる。
刻々と暮れなずむ夕暮。夜はキャンドルを囲んで、満天の星と天の川。
満月の頃は、海に美しく照り帰る「月の道」を眺めるのもいい。
目を閉じると、今日潜ったダイナミックな海のシーンしか浮かんでこない。。


これ以上のBARが、地球上に果たしてあるのだろうかと思う・・・。

4 

そして数日たって、いろいろ飲んだ末の「カリラ」だったのだ。

いつもはドングリの背比べが、まるで咲き誇る花の競演のように、味と主張が明確だった。
全てが美しく満ち足りた「地球」の中で、コンディションもイマジネーションもハイな状態で飲む時、
その味覚がナイフの切っ先のように研ぎ澄まされていくのだろう。
東京に戻ってきて、すでに3ヵ月が経とうとしているのだが、
この島で飲んだ味の100分の1にも満たない・・・。


そして、いつもは旨いと思って飲んでいる他のシングルモルトが裸足で逃げ出す程、
ここではカリラだったのだ。
このかぐわしいピート臭の潮の香りと透明さが、まるで
この島の海で生まれたかのように、すーっと全身に溶け込んでいく・・・。

5 

酒は、その土地のものを飲むのが一番だ。
でもこの土地には、もちろんキチンとした地酒など存在しない。
海しかない、海洋大自然のシンボルのような地。だから他の土地の酒でもOKだ。


ただ、カリラの生まれたアイラとジープでは、余りにもシチュエイションが違いすぎる。。
最北の島と赤道直下の島・・・。でも接点はある。
小さな島、常に潮風に晒されている事、時代の波から隔絶されたシンプルな生活感。
そして、ある意味での脱・高度経済&情報社会・・・。

本 

先日、藤原新也の「ディングルの入江」を読んだ。
インド放浪に始まって、東京漂流、アメリカ、そして最近のエッセイ集と、
氏の本はほとんど読んでいるのだけど、これだけがまだだった。
そしてこの本を手にする不思議な因果関係があった。
舞台はアイルランド。ここしばらく妙にアイルランドづいているのだ。


ちょっと前に読んだ森本哲郎の旅のエッセイの中で、
この入江が世界一美しい夕暮だという記述の発見。
そして、ダブリンからこのディングルへ自転車で旅をした女性音楽家の紀行文を読んだこと。
更にちょっと強引だけど、今見てみたい筆頭にあるウバザメは、まさにこの海域にいる・・・。


そしてこの小説で氏は、「島」について何かを語りたかったという。
この入江からほど近い所にある無人島が、この小説のテーマなのだ。
島・・・。確かにそれは、
何か人間の根源にかかわる深いテーマが隠されている気がする。
(とても面白いので興味があったら是非読んでみて下さい)


ここで語られている深遠なるテーマと、私の中でのジープ島というテーマが、
細いけど確かな一本の線で結ばれていくような気もしてくる。
しかもアイラ島はまさにこのアイルランドにほど近い位置にある小さな島・・・。
小説のテーマになった島のイメージに近い。
アイラとジープ。最北のヨーロッパの島と南太平洋の島。
それが自分の中で、「確かな線の形」となるのはもう少し先の事だと思うが・・・。

6 

ただ、この北の地方で頑固一徹に職人が誠心誠意を込めて造り上げた琥珀色の天使の液体が、
この南の島と見事に調和した事は、少なくとも私の中では確かな事だ。


遙かスコットランドのアイラ島とジープ島が、
1本の細い線で結ばれた気がした。

7 

旅とは点と点を線で結んでいく事。
それが、「不確かな今」を生きる人間にとって、自らの勘と行動力だけを頼りにしながら、
ささやかながらも、自分の確かな哲学と行動規範を作っていく源なのだから。


しかも振り幅が大きいほど、それぞれの土地の意味性と魅力が増幅される。
それは、「陸の風景に飽きて、ダイブで海を潜った直後に感じる、
今まで見えなかった陸上の魅力の再発見」と似た感覚だ。


アイラの暗い海、荒れすさんだ天候、厳しく移ろい行く季節、重厚で硬い石の文化、
勤勉で寡黙な人々・・・。
ジープにのめり込む程、その真逆の世界にも惹かれていくのは、
実はそういう事なのかもしれない。

8 

1日の中には2回、魔法がかかったような時間がある。
1つは夕暮、そして早朝だ。夕焼の朱と朝焼の朱の移ろい。
原理は同じな訳だけど、一方は夜を迎え一方は朝を迎える。
一方が満ち足りたまどろみの象徴であるのと反対に、
一方はアンニュイでいながら、どこか研ぎ澄まされている。
この午前4時半ぐらいのシュールな時間が、とりわけ好きだ。


そしてころがっているスコールで濡れた空の酒ビンが、この島ほど絵になる所はないだろう。
それは「漂流と空白と祝祭」の象徴のように見える。
そして、「人生の漂白としてのオブジェ」そのものなのだ。

9 

とあるライターが、
『良いBARには、「硬質に結晶化した美しいほの暗がりの微粒子」が漂っている気がしてならない』
と書いていたが、・・・なるほど、アイラ的だ。


それでは私流でジープ的に、
『ここでは、「青く結晶化した軽やかなイメージの素粒子」が漂っている』
としてみよう。
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この文を書いたときから6年が経過した。
ふと、「航海日誌」という言葉が思い浮かんだ。この響きはいい。
人生そのものを長い航海だと例えるなら、
そこで記録された日誌をめくってみるのも、とても有意義で楽しい事。


そして改めて藤原新也の語る、

「島という海を挟んで隔絶された土地にしかない根源的な命題」を想う。

そして、「アイラとジープの点と点を結ぶ線」とは何か? 
6年経とうが、それはまだハッキリとした形にはなっていない。
これはやはり、実際にその土地に行かなければ見えてこないものだろう。
やはり旅だ。旅しかない。もう一方の地に行ってこそ、感じるものだろうから。

イギリスのロンドンからスタートして、スコットランドまで北上し、
アイラに立ち寄り、更にその先のアイルランドまで足を伸ばせられれば最高だ。
この土地で生まれた天使の液体を口に含み、今度は逆にジープの事を想いながら・・・。

この旅は、来年か再来年にでも、是非実現させたい。

ちなみに、現在よく飲むモルトは、ハイランドの「アードモア」。
46度のガツンとくるインパクトと、独自の潮臭さと。そして深遠でミステリアスな奥行き。
少なくとも、東京の自宅で飲む酒では、今はマイフェバリットだ。


でも前述どおり、ここに居てはよく分からないけど。(笑)
今度ジープに持っていって、カリラと勝負させてみよう。☆[゜ー^]

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