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砂と風の永遠の夢幻◆鳥取砂丘・2009年4月

 2013-12-15
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前回に続いてもう一つ、とても印象に残っている過去旅をUPしてみようと思う。
2つに共通しているのは、満月の頃にタイミングを合わせて旅を組み立てている事。
これは今でもそうだけど、僕にとって、月に1度訪れる満月の日は「天空の祝祭日」なのだ。

と同時に「祭りの日」でもある。
だからこそ旅をする。全てを忘れハイになり、リセットするために。。


月に1度というサイクルも丁度いい。
仕事やライフプランを組み立てるのに、毎月というのは全ての基本になるからだ。
その中で頂点に来るのが「満月の日」。

もちろん月は太陽に比べると、余りにもデリケートな存在。☆.*°
ちょっとでも曇ると、顔すら出してくれない。。
なので、この祭りは「雨乞い」ならず「月乞い」でもある(笑)
でもだからこそ、ピタッとはまった時に大きな感動を与えてくれるのだ。


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凄い風だ! カメラが三脚ごと吹き飛ばされる!!
足元の砂がザワザワと、まるで波打ち際の水面ように流れている。
自分の足跡すら瞬時のごとく消え去り、 魔法で払ったかのように平らにならされていく。。

そして奇蹟のような光景が広がった。
あたり一面が、そう、あの美しい「風紋」の丘に変わったのだ!
その、まさに「創造の瞬間」に立ち会えたのだった・・・。


◇ ◇ ◇

以前、『旅とは、絵を描く事に似ている』と書いた。
でも今回はあえてこう言おう。 『旅とは、料理を創る事に似ている』と。

今回の鳥取&島根・山陰旅の素材はこうだ。 まず、砂丘。
そして、レトロな城下町と温泉、伝統のあるお城、 広大な湖、巨大な神社、日本海の海岸線と。
それらを大胆にさばきカットし、焼き、煮込む。
そして、日の入り(夕焼け)・月の出、
日の出(朝焼け)・月の入り等のスパイスと技を使って調理していく。
隠し味は、桜(さくら)と菜の花。そして、その土地の人情と^^

素早く調理をする、その手際も大事だ。 ちょっとでもタイミングを失うと、いいモノは出来ない。
全体の旅の行程は3泊4日。 その限られた日程の中で、どれだけのモノが創れるのか・・・。

スタートは鳥取空港から。その日は満月。 砂丘の近くに宿を取り、月との絡みをメインに、
初日から2日目の早朝まで、徹底してこの砂丘にこだわってみた。
その後列車で倉吉へ。 レトロな町並を堪能した後、三朝温泉で一泊。
ここはラジウム&ラドンの含有率が世界有数らしい。

3日目にいよいよ松江へ。 伝統あるお城と桜を満喫し、宍道湖で夕陽三昧。
4日目の早朝に、またこの湖で月の入りを見て、 ローカルで魅力的な一畑電鉄で出雲大社に。
更に締めは、日御崎で日本海にまどろみ、出雲空港から帰途と。 。
短い日程で、ちょっと欲張り過ぎかなという行程(笑)
でも初めての山陰、いろいろ見て回りたかった。


今回は、まずはメインディッシュの鳥取砂丘を盛り付けしてみようかと☆彡

砂漠はずっと憧れだった。 古くは、映画「アラビアのロレンス」への憧憬。。
そして最も多感な時期に影響を受けた、アルバム「キャラバン・サライ」。
もちろんサンタナの代表作で、 「ブラック・マジック・ウーマン」は今でも時おり口ずさむ。

日本にはない広大な世界。「虚無」の中にある幻想的で甘美なシーン・・・。
砂しかない世界では、太陽と月が、 どの場所よりも神のように巨大に鎮座しているはず。
砂丘型の砂漠は、かくも魅力的だ♪
アフリカのサハラ、ナミブ、、あるいはアメリカのホワイトサンズ、
ブラジルのレンソイスと、、是非これから行く機会をつくりたい。

でも、メチャクチャ規模が小さいだろうけど、日本にも鳥取砂丘がある。
こんな気軽に行けるミニ砂丘に行かない手は無い^^
で、実際どんなものだろう? そんな好奇心を持ってこの地に立った。


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なるほどぉ、、この規模かぁ。いいじゃない^^ 全然悪くない♪
前方に見えるのが「馬の背」といって、この砂丘のメインスポット。
丘の頂上まで、だいたいこの入り口から片道30分ぐらいで。


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観光用のラクダを前にワンショット。
これだけ見ると、とても日本には見えないでしょ(笑)


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ラクダは不思議な動物だ。
砂漠の象徴にように、ここでは絵になる。


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しばらく歩くと、バックに日本海がクッキリと見えてくる。
この不思議なバランス感覚も、個性があって面白い。


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途中に「オアシス」という水が溜まる場所があった。
!!! これは思いもかけなかった事!
やはり来てみないと分からない、、こんなサプライズが待っていようとは♪


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砂だけの世界にポッカリと現れた水辺の不思議さ。。
光の粒・穏やかな波が、事のほか美しい。


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そこで育まれる生命の営み、そして鳥の囀り。
「砂丘」という地では、何の変哲もないモノが、また違った新鮮さに映るのだ。


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反対側に回って、その美しさにドキッとした! まさかコレが見れるとは・・・。
まるでブラジルのレンソイスを髣髴とさせる。(@_@;)
ボリビアのウユニ塩湖、ギアナのエンジェルフォールと並んで、
僕が一番行ってみたいBEST・3の一つなのだ。

規模的には、1000分の1かもしれないけど(笑)
でも、今この瞬間に自分が受けたインパクトの大きさは、同等だ。


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一歩一歩、丘に登っていく。


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頂上の一角は、海の青さと砂だけの世界。
シンプルだからこそ、様々なイメージが湧いてくる。。

??? ただ見たかった美しい風紋はどこにも広がっていなかった・・・。
砂が全て踏みくちゃにされ、グチャグチャなのだ ̄○ ̄;)

らくだ業者の人に聞いたところ、雨や雪の日から数日経って砂が乾燥し、
強風が吹き荒れた日の早朝の誰もいない時にのみ、観光客の足跡が全て消え、
それは現れるという。 チャンスは滅多にないらしい。。

それでも丘の上の風はとても強い。でも、こんな程度じゃどうしようもないらしい(;>_<;)
今回は見れないのか・・・。


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いったん宿に戻り、今後の予定を組み立て直す。
今の昼間をロケハンとして、広さやエリア等は充分に把握できた。

これからの「夕暮れと月の出」、そして明日の早朝の「日の出と月の入り」に向けて、
再度アタックしてみよう。宿からの、都合3回の往復。
かなりハードだけど、それだけの価値はある。

そして体勢を整えてから夕暮を目指し、再度挑戦だ!
じゃっかん風紋の残っている所を愛おしむように踏みしめ、もう一度丘の上に立つ。


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刻々と太陽は沈み、「虚無」の中で、今日のハイライトを待つ。
・・・静かだ。。


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雄弁に物語を語る、天空の色彩の変化が心地いい。


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海に沈む太陽もいいけど、おそらく広大な砂丘の地平線に沈む太陽は、
とてつもなくシュールだろうな^^
・・・な~んて、「まだ見ぬこれからの壮大な旅の事」を夢見ながら。


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太陽が刻々と色彩を変えていく。 不思議な赤い球体・・・。
大気を染め上げていく、濃密な時間と終焉のまどろみ。


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太陽が沈んだ後、あたりが一瞬コバルトに染まる。
僕の一番好きな時間帯。


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そして東側から月が昇ってきた。
残念ながら方角的に、砂丘の上の月ではないけど、
今年に入って、ようやくじっくりと月と対峙できた気がする♪

自由に心を浮遊させてみる。
「解き放たれる事!」。それが「旅」だ。


この日はコレで一旦宿に戻り、鋭気を養い、翌朝3時に起床。
最後のワンチャンスに賭けてみよう!


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そして早朝、もう一度この地に立つ。

国内旅の良さは、このフットワークの良さだ。 自由自在に行程を組み立てられる。
これがまた、最近、国内旅にメチャクチャはまっている最大の要因。
海外旅は、余り大胆すぎると危険を伴うからだ。余りにも不確定要素が多すぎる┐('~`;)┌

夜の間、全天を照らし続けていた月も、すでに西に沈み始める。
ずっと月が見守ってくれているおかげで(夜寝ている時も)、
こんなエキセントリックな行動も取れるのだ^^

その時、とても風が強くなったのを感じた!
凄い勢いだ!!カメラを三脚ごと吹き飛ばされそうな!!!


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砂が流れていく! この地上の全てを変えるかのような破壊的な「流砂」!
しかしこの状況でも何ものにも動ぜず、微笑んでいるようにも見える沈みゆく月。。
この強度なアンバランス!(@_@;)


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これだ!このシーンを見たかったのだ!!
今この瞬間しかない、圧倒的シュールを!!!



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朝、ドンピシャのタイミングで西に月が沈み、東から太陽が昇る。
そして夕方、西に太陽が沈み、東から月が昇る。

僕が「満月の旅」にこだわるのは、まさにその日しかない「天空の祭り」だからだ。
それはどの日よりも、全てがハイでエキサイティングなのだ!

どんどん東側が染まり始め、地球のスペクタクルが始まる。


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太陽が顔を出すまでの、最大のプレミアムタイム。
反対側では、月が西に沈み始め、幻のように溶けていこうとしている。
360度見渡せないと見えてこない、このライブの劇場の凄さはどうだ!


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そして天空が刻む、彫刻のように現れた美しい風紋!!!
さっきまでの、信じられないほどの強風が創り上げたのだった。


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・・・思わず笑みがこぼれていた♪
桜吹雪の時は別として、こんなにも強風をありがたいと感じた事はない。

今回は見れないと思っていたけど、
「奇蹟」とは、思いがけずやってくるものだ (@_@;)

風は、目に見えるカタチとなる・・・。


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そして太陽が顔を出した。風も治まり、砂も暖かい色に変わる。
風が全てを吹き飛ばし、流れを変え、全く新しい一日が始まったのだ!


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風紋の丘に、そっと足跡を付けてみる。
まるで新雪を踏んだ時のような喜びを伴って。。
全てはマッサラなキャンバスからがいい。

世界的に見れば、砂丘としては、ほんの小さな規模。
でも、とてもスケール感のある「地球のドラマ」を見れた気がする☆[^ー゜]  


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そしてこの美しいシーン。生まれたての砂丘だ!
これはずっと心に刻み込まれる事だろう。 この風紋のように♪

「永遠の夢幻」として・・・。
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久しぶりに過去ログを紐解いてみて、、
ん~、これはかなり貴重な体験だったんだなと改めて思う。そして一つ面白い事を発見した。

ダイビングで元々知っていた事だけど、海の潮の流れは満月の時に一番強くなる。
そしてこの時こそ、魚達が最も活性化し集まり、
大物との遭遇率も高い、スケールの大きなビッグダイブができる時なのだ!
だからダイバーとして満月の頃を狙って行くというのは、もう自然に身についたモノ。。

そして今回、この奇跡のような強風をもたらしたモノも、陸上とはいえ、
やはり満月と関係があるのでは?と思っている。
例えそれが思い込みであるにせよ、ね。( ̄▽ ̄)b

でも満月の日は改めて、特別にザワザワと自然界も自分の心もハイになり、
何か「ザワめく時=狂える時=祭りの時」のような気がする。。
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